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ぺーじむいしゅきん−北海道十勝の原野より

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#春

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「春の花束ですよー。」
母と違い、長い冬も謳歌していた少年達だが、やはり春の兆しは嬉しいよう。

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「ケーキ作ったから見て!」
冬の間は見られなかった自然の色と造形に踊る。

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一番に芽を出すユリ科の緑。まぶしい。

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まだまだ単調とも思える風景の中でも、探せばケーキのトッピングに使える材料はあるようで。

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ふきのとうを乗せた手は、光の塊を乗せているみたい。

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ヤギも大好きふきのとう。

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お知らせ。
マヤさん、モクさんが占冠の羊牧場に旅だった。
以前書いたとおり、この原野ではヤギによる開拓は難しいと判断した結果。
草が生い茂り高低差が激しい原野では柵(電牧)を設けての放牧が難しく、繫ぎ飼いとなると脱走のリスクもあり、水や草の減り具合のチェック、天気を見ながら小屋へ出し入れなど、管理にものすごく時間がかかるので、今後は黒ヤギのランプ君だけペットとして家の周囲で草刈りをしてもらう予定だ。

電気を使わずヤギで開拓だ!と意気込んでいたのが挫折に終わったわけだが、やってみなければわからないことがたくさんあったので飼ってみてよかったと思う。

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キッチンに置かれていた少年たちのおみやげ。
たんぽぽ、ふきの葉、ふきのとう。

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う〜ん、この香り…。

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おみやげその2。
「ママ、コーヒーのむ?」
「えー、…うん…、のむかな」
実は泥水を持ってくるのではと思っていたのだが、少年たちが持ってきたのはゆるんだ土から掘り出したたんぽぽ。
おまけに洗って刻んでくれた。
なかなか大変なこの作業。遊びと思えばこそ苦もなくできるんだなあ。

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甘い香り、軽い苦み、春の味。
キク科ってすきだなあ。

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はずむ。

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結婚記念日に作ったアイスケーキ。

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これから我が家にも赤子がくるというのに、なぜかこのタイミングで少年が孵卵器に卵を入れてしまった。

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目に入れても痛くないってこういうこと…?

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卵にヒビが入る。時折ふるえる。長い時間が経った後、くちばしが見え隠れするようになり、中からくぐもった声がきこえるようになり、割れた殻を身体にくっつけながら、雛が出てくる。
元気に誕生する個体もいれば、殻から出るだけで疲労困憊、息も絶え絶えという個体もいる。
殻の中でふう、ふう、と長時間苦しんでいるのを感じても、人間が介助することはできない。無理に剥いたりすると傷つくことがあるからだ。
雛自身の生命力を信じて見守るしかない。

途中までは育っていたのに、卵の中で命が終わってしまうものもいる。
命のはじまりはどこなのか。
受精、受胎、それとも?
卵の中で育まれているのも「命」だけれど、それが殻を破って世界へ「誕生」するというのは何かひとつの大きな門というか、くぐりぬけるべき道なのだなあ。

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えっ!死んじゃった?!と驚いたら、スース―と背中が動いている。
すぐに眠たくなり、床につっぷしてウトウトする雛たち。

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一週間後。
追加で買ってきたヒーターが故障していたため、狭いよ〜と言いながらひとつの箱に入っている7羽。
ヒーターの近くにいる小さい雛は烏骨鶏で、マヤとモクを引き取りに来た牧場の方が持ってきてくれた卵から孵したもの。
コーチン×ボリスの雛とはさすがに大きさが違う。

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もう段ボールを飛び越える勢い。

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下の池からカエルの声が聞こえる。
空からは、オオジシギの羽ばたきの音が聞こえる。
木々が日一日と色づき、原野にはこの時期だけのかすむような空気感が漂う。

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眠い、ものすごく眠い。
農道を運転していると瞼が閉じそうになってくる。
それは出産を控えたわたしの身体のせいなのか、それとも眠りが暁を覚えずといわれる春の空気のせいなのか。
そのどちらだったのかが、もうすぐわかる。




2017.04.29 Saturday ... comments(2) / -
#Comment








楽しくも セツナイ気持ちで読ませていただきました。
私も現在 同じ(?)ような心境もあって 生きる事は大変辛い事もありますが、何事も経験で、体験しないと学ばないものなので、プラスな考えで 突き進んでいますよ。
そして、暴走しそうな私を なんだかんだ言いながら 支えてくれる人たちに感謝しながら
自然との繋がりを楽しんでおりまする。
ガラ君ストーリーは 泣けました。
本人にとって 幸せだったか どうか、私もよく 後々、考える事では ありますが、過ぎてしまった事です。
でも 愛のある飼主さん、パートナーさんだった事は 確かですね。
これからも 頑張って下さい。応援しております。
| みゆう | 2017/05/06 7:44 AM |
お返事が遅くなってしまってすみません。
コメントありがとうございます。
原野生活は、たくさんの生き物と関わることなので色々と後悔や反省もありますが、みゆうさんのおっしゃるとおり、経験しないとわからないこともたくさんあるんですよね。
ガラにはかわいそうなことをしましたが、おかげで?牧場へ行ったガラの奥さんや、ペットとして飼うことにした息子はのんびり過ごしています。
未熟なわが身を振り返りつつ、様々な学びを得られていることに感謝しています。
| ejima | 2017/06/20 11:03 AM |
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